第2回 #ペリカンナイト の感想をつらつらと

2019年12月20日に開催された第2回ペリカンナイトに参加してきました。

建築界隈で面白い活動をされてる方々が登壇する建築界の一大忘年会。

主催されている創造系不動産の佐竹さんご自身が建築ラッパーとして活動されていることもあり、クラブ会場を貸し切った忘年会の雰囲気で行われました。

途中退場し移動の電車内で打ってるので、間違い・不足等ありましたらご指摘ください。

 

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今年のテーマは、

建築と絵

建築とダンス

建築とマーケティング

建築と音楽

の4つ。

それぞれに建築という専門性を軸に持ちつつ、建築以外の表現を追求されている方々が揃いました。

独立し建築設計事務所を運営している人、建築以外の道で食べている人、これからその表現が仕事になっていきそうという人、まだ学生という人までバラエティ豊富な面々。

個々人でのパフォーマンス・トークの後に、各ジャンル毎のトークセッション。

建築を学んだことがいまの活動にどう生かされているか、あるいはその表現から建築に還元し得る可能性を、建築家の山道拓人さんの進行でまとめていく趣向です。

 

別途運営からきちんとレポートは出ると思うので、個人的に「これは建築学生みんなに聞いて欲しかった」ポイントを。

 

それは建築とマーケティングをテーマにした、建築YouTuberしばたまるさんと、エイトブランディングデザイン代表の西澤明洋さんとの対談でのこと。

しばたまるさんは今年の春に大学院を修了したばかりの24歳。

学生時代から続けてきたブログで培った知見をもとに、建築の各分野のスペシャリストに教えを請うYouTubeチャンネル「ぼくは巨匠になりたい」の運営を開始し、スタートアップ企業とコラボしたプロダクトデザインのコンペや、建築と関わる商品のブランディングデザインを手掛けています。

西澤さんはその道のパイオニアでもあり、ブランディングデザイン界の「巨匠」に、新人が「教えを請う」、まさしくしばたまるさんのYouTubeと同じ構図が再現されました。

 

お互いのプレゼンが終わった後に、建築を学ぶ学生であれば誰もが不安に感じているこの質問を、しばたまるさんが西澤さんにぶつけます。

「どうやったら自分のやりたいことで稼げるようになりますか?」

 

建築学生と思われる若い来場者が多く集まっていたこともあり、「よくぞ聞いてくれた」と息を飲む会場。

しばたまるさん自身、学生時代に周りの学生があまりに優秀ななか、建築設計では食べていけないのではという不安もあっていまの活動を始めたそう。

おそらく用意していた質問なのかな、と思いつつ、「お酒が入ってないと聞けないので」と前置きしつつド直球を投げるあたり、抜群のコミュニケーション力を発揮します。

 

西澤さんの返しも明快でした。

「まだ24歳なんだから、お金のことなんか考えなくていいんだよ。俺もその歳の頃はチキンラーメンで食いつないでたんだから」

 

…失礼。こっちでした。

「お金を稼ぐことを考えてちゃダメだよね。まずは自分のやりたいことはこういうものなんだ、っていう実績を揃えるまでは、採算度外視でやってたよ。で、僕のやりたいブランディングデザインってこういうものだ、っていうプロジェクトがいくつかできた頃から、ようやく回り始めたという感じ。だんだんそのサイクルを大きくしていって、35歳くらいの頃かな、ようやくちゃんと回る、食べていけるようになっていったのは」

 

このやり取りは、現場にいた多くの学生に勇気を与えてくれるものだったのではないでしょうか。

しばたまるさんに向けられた言葉ではあったものの、西澤さん自身彼は「もうできている」と語ったことも考えると、彼の先にいる全国の建築学生に向けたメッセージだったのではないかと感じました。

なかなかこういう話は、学校や本では学べないですから。

本当にやりたいこと、自分の追求したいことが見つかったなら、必死で駆け抜けてみるのもひとつのキャリア選択ですよね。

 

ではでは。

勝手に色々書いちゃったので、怒られないように西澤さんの近著としばたまるさんのYouTubeチャンネル、貼っておきます⭐︎

どちらも建築に関わる人には学びがつまってるので、ぜひ!

https://www.youtube.com/channel/UCx3dokFQ-35HzbGUzo73DJw