いつも心に企画書を
自分で発信するようようになったことで、日々の生活に対する意識が大きく変化しました。
そのなかで、思ってもみなかったメリットに気づいたので書いておこうと思います。
ズバリ、人と会うときはそれがだれであろうと胸の内に企画書を温めておく、という考え方です。
多分、自分は発信に興味などない、という人にも役に立つマインドかなと思います。
社会人になると、人との付き合い方がそれ以前とは一気に変貌します。
それまでは所属しているコミュニティをベースにした交友関係や、なにかのタイミングで知り合った「気が合う人」との関係性など、顔も人柄もお互いわかっていて初めて成立する関係性が中心だと思います。
それが社会に出ると、自分を表す属性(所属団体や職歴、趣味など)が人柄よりも先に立つコミュニケーションの場が増えていきます。
極端に言えば、「この人は自分と仕事上の利害関係が発生しうる人か、するとしたらどのようなケースか」といった情報が、その人自体とは別途ストックされていく。
で、おそらくそのストックをより生かしやすいかたちにするために、「(仕事につながるかどうかはわからないけど)今度ご飯でも行きましょう」という社交辞令が頻繁に交わされるわけです。
noteを書くようになって、僕はこの社交辞令を積極的に掴むようにしています。
僕の記事やツイート等に反応してくださり、取材というわけでなくても「一度お会いしましょう」となることも多いです。
そしてその「一度お会いしましょう」を実りあるものにするために、「万が一この人のインタビュー記事を書くとしたら、どのような切り口が良さそうか」を事前に考えておくわけですね。
お友達の輪を広げたいならともかく、潜在的なビジネスのために「一度ご飯」にというのは、一々やっているとかなり消耗します。
かといってすべてスルーしてしまうのも、チャンスを逃しているかもしれない。
であれば、ひとつひとつの機会をコンテンツに昇華してしまうことで、つながりを強固にしつつ、自分自身の投資として捉えてみればいいじゃないか、という提案です。
基本的に属性がわかっていて、なおかつ「会ってみてもいいか」と思える人と会うのであれば、(自分が発信者であれば)コンテンツにし得る話ができるはずです。
自分が発信している内容の軸と、その人の属性との接点を踏まえて、ぼんやりと記事の内容を想定しておく。
大体4つくらい骨格となる質問事項を考えておけば、1時間やそこらはあっという間に過ぎていきます。
あまり親しくない人と話すのが苦手、という人にもおすすめなのでぜひ。
また学生時代の友人など、年に数回程度定期的に顔を合わせるような関係性の相手とも、試してみると面白いです。
お互い大きな変化もないし、マンネリ化しがちだなーと感じてきたらぜひ検討してみてください。
そんなことを考えていたら、とある建築学生の方からお声がけいただき、お会いすることとなりました。
なんと事前に企画書が送られてきて「この件についてお話したいです」とご提案をいただき、タイムリーな出来事に驚いたのでまとめてみました。
特に学生の方で、「この人の話を聞いてみたい」という人がいる場合は、接触機会を逃さないように「万が一」を想定して考えておくと良いかもしれませんね。
それだけでも良いトレーニングになると思いますよ。