(こっそり公開)noteフォロワー3万人達成までの施策と反省

2019年12月、noteのフォロワーが3万3千人を超えました。

最初の投稿が2018年2月ですので、1年10ヶ月での結果になります。

note.com

本記事では個人的な活動の振り返りを通して、これから情報発信をしてみようという方にご参考になるかもしれない考え方をまとめておきたいと思います。

 

なぜはじめたのか

編集者である僕がどのような問題意識のもとnoteをはじめたのか。

大きな理由としては、

①個人の独断でトライ&エラーを重ねる実験場がほしい

②建築の面白さを広めたい

③noteが盛り上がりを見せるなか、建築の書き手が少なかった

といった点があげられます。

 

本業では、会社の事業として仕事に取り組む以上、会社のお金・会社の意思でコンテンツを制作することになります。

そのため自ら発案した企画も、世に出るまでには多数のGOサインが必要になる。

自分では「こっちが良いと思うのに」というものをそのまま世に出した時、どのような反応になるのか知りたい、という欲求がありました。

自分が面白いと思うものと、いま求められているもの、その感触を直接体感することが自身の成長のために必要だなと感じたことがまず大きかったです。

 

それから僕は建築を学び、仕事を通して建築に触れるなかで、建築のさまざまな面白がり方を知っていきました。

けれどほとんどの人は普段建築なんて意識したことないよ、ということが社会に出てからわかりました。

僕自身は建築の魅力に気づけたことでいろいろと恩恵を受けているので、それを広めることを勝手に使命と思っています。

もともと建築に興味がある、建築を学んでいるという人ではなく、より広く一般の人に建築の魅力を伝える方法を、noteでの活動を通じて考えてみたい。

これも動機のひとつです。

 

それから③について。

なぜ活動の場としてnoteを選んだのか、その理由ですね。

僕がトライしてみたいことをより高いレベルで実践している人がほかにいたのなら、ここまで頑張れなかったかもしれません。

 

なにをしたのか

活動をはじめるにあたって目標に設定したのは、いずれこの活動を発展させて、ライターとしてではなく、編集者としてコンテンツをつくれるようになりたい、ということでした。

そのためnoteで配信したコンテンツも、それを念頭に置いています。

どういうことか。

現在、1億総クリエイター時代などといわれ、インターネットを通じてだれでも簡単にコンテンツを配信できるようになりました。

noteというプラットフォームも、だれもが創作者として作品を発表しつづける場を目指しています。

建築家も日々建築という作品をつくり続けているクリエイターです。

ただ、既存の建築メディアで作品を発表できる人は一握りですし、建築専門メディアだけが発表の場ではありません。

設計の仕事に集中したいから、発信は二の次という人も多いでしょう。

またネットに自身の考えや作品を発表するにしても、どのような見せ方が適切か、悩む人も多いと思います。

自分が興味のある建築という分野で、編集者としてサポートしたり、興味を掘り下げてコンテンツ化できるようになりたい、そのためにインターネットを用いた発信の経験を積みたい、ということです。

 

そのためにトライしたことを列挙していきます。

・note開設 まずは建築に関することを書く人がいるんだということを周知

 ⇨タイミングも良く、初期はnoteの公式マガジンにも度々取り上げていただけました

・訪れた建築のレポートを通して、建築のさまざまな見方を紹介

 ⇨このあたりから徐々にフォロワーも増えていきました

・note内で建築系の書き手が増えてきたところで、おすすめアカウントを紹介する記事を投稿

 ⇨これが小さくバズりました。記事で取り上げさせていただいた方や、note運営の方にも多くシェアしていただき、フォロワーも一気に急増

オリジナル企画「建築をスキになった話」を展開

 ⇨自分がどのようにして建築を好きになったのか、ハッシュタグ企画でいろんな人に書いていただきました。このあたりから、ライターとしてではなく、編集者としてのコンテンツ制作の可能性がみえてきました

毎月建築系のおすすめnoteをセレクトし、コメントを付けて紹介

 ⇨3ヶ月でやめてしまいましたが、ご紹介した方にも喜んでいただき、いまも関係が続いている方も多いです

・インタビューやイベントレポート、noteで活動を知った方に会いに行きレポート記事を書くなど、活動の幅を広げる

 ⇨個人で完結できないコンテンツに、意識的に取り組みました

 

以上のような取り組みを経て、現在に至っています。

まだまだ当初の目標にはほど遠いですが、少しずつ前には進んでいるのではないかなと。

 

振り返り

さて、フォロワー3万人という数字がどのような効果を生んでいるのでしょうか。

身も蓋もない言い方をすると、ひとつのラベリングでしかないのかな、という気がします。

現在も定期的に記事は投稿しており、フォロワーが増えたことで最低PV数は底上げされましたが、やはりコンテンツ自体が面白くないとPVも伸びません。

実際、いまでも最多のPVを維持しているのは、多くの人にシェアしていただいたおすすめアカウント紹介記事。

全くフォロワーがいなくても、渾身の記事1本が最強に面白ければ、それをきっかけにファンが集まり、イベント開催や書籍化といった展開も起こりえます。

 

それから、noteをフォローしてくれている方のうち、ほとんどの人は無意識のうちに勝手にフォロー状態になっている人だと思います。

アカウント開設時、興味のあるジャンルにチェックを入れると、note編集部がおすすめのアカウントをリストアップしてくれ、自動的にフォローされる。

その中に入れていただいていることが、フォロワー数につながっています。

 

ではフォロワー数に意味がないかと言うとそうでもなく、それ自体に興味をもってもらえるのは大きな武器になり得ます。

3万人もフォロワーがいるなら、ひとつくらい記事を読んでみるか、そうしたある種の信頼につながるわけですね。

結果、記事を面白いと思ってもらえ、連載の仕事や単発の寄稿依頼などにつながっています。

 

ただ、note以外の場ではライターとしての活動しかできていないのが現状です。

世の中にはまだまだ知られざる建築の面白さが眠っているので、編集者としてそれを掘り起こし、伝えていきたい。

2020年は更に活動の幅を広げ面白いコンテンツをお届けしたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします!